私も子どものころ、風邪をひいたり、歯ぐきが腫れたときなど、よくリンパ腺が腫れていました。この「リンパ腺が腫れる」という表現、みなさんもごく普通に使うのではないでしょうか。

でも実は、リンパ腺という呼び方は俗称で、専門的にはリンパ節といいます。リンパが腫れる、あるいは、リンパ腺が腫れるというとき、それはつまりリンパ節が腫れているわけです。では、からだのどこにリンパ節があるのでしょう。後述するリンパマッサージとも関連しますので、主だったリンパ節の位置を挙げてみますね。

・足の付け根の前面
ここは「そけい部」と呼ばれる部分で、数十個のリンパ節が集まっています。足にケガをしたときに傷口から細菌が入り込んだ場合、あるいは、女性だとホルモンのバランスが崩れることによっても足の付け根のリンパ節が腫れることがあります。

・わきの下
わきの下には約30個のリンパ節が集まり、インフルエンザにかかったときに、このリンパ節が腫れることが多々あります。わきの下のリンパ節は、肩こりや腕の疲れなどがあると硬くなり、指でちょっとぐりぐりするだけでも強い痛みを感じるものです。私の夫はデスクワークでパソコンに向かっていることが多いのですが、ぐりっとひと押ししてみたところ、身をよじって悲鳴をあげていました(笑)。

・首からアゴ、鎖骨にかけて
体内のリンパ液は首にある2つのリンパ本幹を通り、鎖骨の下に向かって流れていくので、この首から鎖骨にかけては、リンパ節のなかでも重要なポイントのひとつです。風邪をはじめ、鼻やのどなどから細菌が侵入した場合、また、口腔内の病気(虫歯を含む)によっても腫れることがあります。


上記はとくにリンパ節が集中している個所ですが、このほか腹部、ヒザの裏、ヒジなどにもリンパ節はあり、その数は全部で300~800個にものぼります。なぜこれほどリンパ節が多いのかというと、リンパ節には老廃物や病原体などをろ過し、血液に入り込まないようブロックする働きがあります。いってみれば、リンパ節は関所のようなもの。数を多くして、リンパ液に病原体などが潜んでいないかどうか、まめにチェックしているわけですね。



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